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カントリーエッセイ
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2003/03/29号
キルトマット

去年の秋、カントリーフェスティバルへ行ったときのこと。

遊び疲れて座り込んでいた私たちグループの横へ小さな子ども連れのおかあさんがやって来た。
そのおかあさんは、ビニールシートを広げたかと思うと、またその上にキルトマットを並べて、ヨシッ!と言わんばかりに、にっこり笑った。

きっとおかあさんの手作りだろうなあ・・・
アン&アンディや星条旗などたくさんのカントリー柄の布を、丁寧にパッチしていてとてもかわいいマットだった。
しかも何回も使って何回も洗ったんだろう。
いい具合いに色落ちして、思わずさわりたくなるような風合いだった。

マットの大きさがよかったなあ・・・
4枚くらいあったかなあ・・・
キルトマットの大きさは、それぞれ1メートル四方ほど。
少しくらい汚れたって、気軽に洗って干せそう。
何枚か作っておけば、人数によって増やしたり減らしたり、思いのまま。

そして一番素敵だなと感じたことは、あのマットは、小さな子どもたちが、安全に楽しく遊べるように考えたおかあさんの愛情いっぱいのマットだということ。

このエッセイが出る頃は、ちょうどサクラの季節。
あのときお会いしたおかあさん、きっといつものキルトマットを持ってどこかのお花見に出掛けているはず・・・・・


ふーか



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