-*--*--*--*--*-
カントリーエッセイ
-*--*--*--*--*-
2003/07/26号
友達Kーコのこと
今回は、学生時代の友達“K−コ”のことを書いてみたい。
K−コとは高校・大学と同じ学校を卒業した。
彼女との関係は、女の子特有の‘いつでもどこでも一緒よ!’という間柄ではなくて、たま〜に食事や買い物に行ったりする、ほどよい距離を保って付き合っていた友達のひとりだ。
ファッションにしても趣味にしても、みんなが真似できない独自の世界を持っていて、少し遠くから一目おいていた。
そう言えば大学在学中に、突然「わたし留学する!」と言って、イギリスへ行ってしまったよなあ!
毎日講義が終わると熱心にアルバイトしてたのは、そのためだったんだと、ひたすら関心した。
大学を卒業してしばらくは、時々会ったりしていたけど、彼女もわたしも郷里を離れてからここ数年は、年賀状のやり取りだけになっている。
そんななか、彼女からの今年の年賀状に‘友達と天然酵母で作るパン教室をはじめました。’とアドレス付きで小さく書かれてあった。
仕事の合間に趣味として、自宅かどこかで始めたのかと思ったら、HPを覗いて驚いた!
友達と共同出資して、会社を興(おこ)していたのだ。
学生時代からパンが大好きで、イギリスのパンの話をよくしてくれたっけ・・
あの頃の夢や希望は、ずっと続いてたんだ・・
しかもカラダにやさしい天然酵母のパンとは、いつも自然体でいた彼女らしい。
あれから2回ほど、K−コからパンを送ってもらった。
一つ一つのパンが、ずっしりと重くて素朴であたたかい。
彼女の頑張りをひとくち・またひとくち味わいながら、わたしも“天然酵母エネルギー”をもらっている。
ふーか
<<前号|次号>>
9.TOP|
0.HOME