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カントリーエッセイ
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2004/01/24号
救急バック
姉の家族が田舎へ帰ってくるとき、いつも小さなバスケットを持っています。
何かなぁ・・と気にはなりながら、そのまま1〜2年が過ぎました。
ある年の夏、甥っ子(姉の子)が家の中ですりキズを負ったので薬を探そうとしたら、「いいよいいよ、あるから・・・」と言って姉が部屋から持って来たもの・・
それはずっと気になっていた あの小さなバスケットでした。
中を覗き込んで納得!
そこには ケガをしたときのための塗り薬・風邪を引いたときのための飲み薬・虫刺されや腹痛薬・・・
いろんな薬がバックの中に ぎっしりきれいに整頓されていました。
バスケットは救急バックだったわけです。
「便利よ〜、子供はいつ何が起こるかわからないからねぇ。
どこへ行くにも持って出るよ。車の移動がほとんどだから、荷物にならないし。」と教えてくれました。
妙に感動して数日後、わたしもさっそくバックを買いに雑貨屋さんへ。
‘マチがそこそこ広くて、中身がひと目でわかって、いろいろ詰めてもある程度融通のきくかたち’
そう頭の中で呪文のように繰り返しながら3店目で見つけたそれは、ネコとお花が刺繍されたバニティー型の青いバックでした。
バックを持って出かけているうちに、我が家に必要な<持ち歩き薬>がわかってきます。
チューブ式の小さな塗り薬は、必ずバックの中。錠剤やガーゼ・ばんそこう類は、たくさん入っているものを買い、ジッパー付きの小さなビニール袋に少しだけ分けて、バックに入れます。
残りは、家に備え付けの救急箱へ。
その他 体温計やはさみもバックの中優先。
この救急バックを使いはじめて8年になりました。
ちょっとしたドライブや もちろん旅行にもかならずつれて出かけます。
こうやってあらためて見ると、ずいぶんと薄汚れたものです。
でもものすごく愛着があります。
あまりたびたび活躍して欲しくないものですが、これからも大切にしようと思っています。
そう言えば、いつの頃からか 妹も救急バックを真似ていました。
ふーか
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