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カントリーエッセイ
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2004/03/20号
巾着袋
学校の家庭科で初めて作ったものってなんだったかなあ・・・
そうそうお裁縫道具を入れる、巾着袋でした。
フェルトで好きな絵柄をアップリケして、波縫い・半返し縫いと習ったばかりの運針を総動員させて、夢中で完成させた覚えがあります。
幼稚園時のコップ入れから始まって、上靴入れや体操服入れ、そろばんだリコーダーだと何かにつけ巾着袋がわたしの生活のなかで 大活躍してきました。
母親に作ってもらうことが多かったですが、そのうち女の子のあいだで‘サンリオ’が流行し、パティ&ジミィやキティちゃんの袋を買ってもらって、大事に使ったものです。
大人になったいまでも、巾着袋は大好き。
ときどき買い集めた布を出してきては、‘何作ろうかな〜’と一応は悩んでみますが、いきつくところはやっぱり巾着袋なんです。
用途別にいろんな大きさのものを持っていると、便利なんですよね。
なかでも重宝しているのは、10×10サイズのものと、40×40サイズのもの。
10サイズは外出時のお菓子入れに使ってます。
冬場はのどが乾燥しないようにキャンディを持ち歩くといいと教えてもらい、バックの中に必ず入れてありました。
40サイズは旅行時の衣類入れに数枚用意してます。
物音をたてずに出し入れできるから、大勢で寝泊りしても気が楽ですよ。
ついこのあいだは、クリーニング行きの洋服を入れる袋を作ってみました。
これまで何に入れていたかと言えば、もっぱら紙袋だったりスーパーでもらうビニール袋だったり・・・
ある日クリーニング店のガラスに映った自分の姿を見て「こりゃいかん!」と思ったんです。
なんだかみすぼらしい。いくら汚れたものを持って来たにしても、チカラ抜けすぎ。
そんなわけで、いまは大判サイズの巾着袋が仲間入りしています。
ものを入れて、キュッとひもを絞ったときの姿かたちに愛嬌があります。
洗濯するごとに少しづつ色あせて馴染(なじ)んでくるさサマも心地いいです。
<きんちゃく>という言葉の響きもかわいいです。
春に向けて、なんだかまた巾着袋が欲しくなりました。
ふーか
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