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ｶﾝﾄﾘｰｴｯｾｲ
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2004/10/09号
マグカップ
昨年の冬、大事に愛用していたマグカップが とうとう割れてしまいました。
カップの部分は大丈夫なのに、持ち手がものの見事に粉々！
少しひびが入りかけていたので、気をつけて使っていたつもりですが、ふと気を抜いた瞬間、別の食器にぶつけてしまったのです。
持ち手の取れたマグカップを両手に包みこんで、しばらく放心状態になりました。
物に対して “愛しい” という気持ちを実感したのは、カントリーの世界に興味を持ちはじめてからだと思います。
欠けたもの・割れたもの・・・
それぞれの終焉のときに、新たな命を噴きこむ術を教えてくれたのは、カントリーな本の中で出会った見知らぬあなたです。
我が家で ひと仕事終えた雑貨の数々。
次ぎはどんなふうに夢を与えてくれるかなあ？
すぐに思いつくときがあれば、しばらくたって突然ひらめくときもあり。
前よりもっと輝いてもらえるように、持ち手の欠けたマグカップも、シェルフの上で、わたしのひらめきを待ってもらっています。
それからもうひとつ。
どうしても同じマグカップが欲しくて、あれからいろんな雑貨屋さんで探してますが、いまだ見つからず・・・です。
これから迎える寒い季節に 大活躍のマグカップ。
いつか必ず出会えますように・・・
ふーか
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