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ｶﾝﾄﾘｰｴｯｾｲ
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2004/09/11号
その家はブルーグレーの窓枠です
実家の近くに とても気になっているお家があります。
そこはグレーの壁にブルーグレーの窓枠が入った、微妙に古い一軒家です。
学校へ行くにも街中へ買い物に行くにも、必ずこの家の前を通っていたのですが、いまだに人が住んでいるのかいないのか、よくわかりません。
もしもあそこに人が住んでいらっしゃったらほんとに失礼な話ですけど、むかしむかしはちょっと不気味な雰囲気を感じていました。
ところがカントリーの世界が好きになってからというもの、このお家を雑貨屋さんにできたらどんなに素敵だろうと、恋焦がれるようになりました。
いつもお家の前を通り過ぎるばかりで、まだ一度も門の前に立ったことがありません。
でもわたしの頭の中には、勝手に間取りが浮かんできて、勝手にリフォームを始めています。
庭にずっと置いたままの古い自転車も そのまま譲り受けることにして・・・
ここ数年は、1年に3回くらいしか実家へ帰らなくなりましたが、帰るたびにあの家がまだあるかどうか確かめるのが 小さな楽しみになっています。
ふーか
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