ホーム サイトマップ | 【ケータイ版】
カントリーカレンダー | カントリーショップ | カントリーブックス | カントリーエッセイ | カントリーリポート

 

ふーかのエッセイ

108話中1〜20話目
[ 戻る ]|[ 次へ ]

・2005/03/12号 NEW!
 春に向けてシェイプアップ!

・2005/03/05号
 ポチ袋

・2005/02/26号
 2005年2月の思い出

・2005/02/19号
 スタンプカード

・2005/02/12号
 付箋紙

・2005/01/29号
 小物使い

・2005/01/22号
 素焼きの皿

・2005/01/15号
 春財布

・2005/01/08号
 奇跡(キセキ)

・2004/12/25号
 スケジュール占い

・2004/12/18号
 クリスマスカード

・2004/12/11号
 大掃除とエタノール

・2004/12/04号
 雑貨屋さんのいい香り

・2004/11/27号
 部屋スッキリ=私グッタリ

・2004/11/20号
 ティーサーバー

・2004/11/13号
 パジャマ

・2004/11/06号
 テレパシー

・2004/10/30号
 あるときは花植えびと

・2004/10/23号
 あなたの秋はどんな秋?

・2004/10/16号
 コスモス

108話中1〜20話目
[ 戻る ]|[ 次へ ]




ふーかさんへのお便りはこちらまで、メールを下さいね。
ご意見、ご感想などお待ちしております。


他のライターさんの作品
・クロすけのエッセイ
・エダちゃんのエッセイ
・844.のエッセイ
・かれんのエッセイ
・くすくすのエッセイ
・なっちゃんのエッセイ
・BEAR'Sのエッセイ
・KIKIのエッセイ

       


クッキー

2003/11/15号


いつごろからでしょうか?
お菓子の種類って増えたと思いませんか?
秋になって気温が下がってくると、スーパーマーケットのチョコレート売り場が賑やかで
ついつい足を止めてしまいます。

わたしの子供時代は、まだまだお菓子の種類がいまほど豊富ではなかった時代(ころ)。
家に電子レンジやオーブンが普及する少し前で、手作りのおやつといえばもっぱらドーナツやプリン、ようかんなど揚げたり蒸したりするおやつの時代です。
そんな時代に、仲良しだったKちゃんの家には大きなガスオーブンが備え付けてあり、そこではじめてクッキーを焼かせてもらった日のことは、今でもドキドキするくらいよく覚えています。

あのクッキー型は外国のモノだったのかも知れません。
Kちゃんのお母さんは、かわいい型をたくさん持っていて、めずらしくてたまらないわたしは、まるで宝石を見せてもらったときのように、手のひらにそっとのせて しばらく眺めていました。
クッキー型で生地を抜いたり、自分の好きな形を作ったり・・・
オーブンの中でジワジワと膨らんでくるクッキーを見て、「これは魔法の箱だ!」と、真剣に思っていました。

しばらくして出来あがったアツアツクッキーは 少しおやつに食べて 残りはお土産に持たせてくれました。
そのときのクッキーの入っていた入れ物が、これもまたすごく素敵だったんです。
ピンクの色画用紙を2枚重ねてブーツの形に切り、足が入る部分だけ残して 周りにパンチで穴をあけ、毛糸を らせん状にくぐらせながら 2枚をつなぎあわせたショルダーバックになってたんですよ。
Kちゃんとわたしと ちゃんとふたつ用意してあって、まるで夢のような1日でした。

次から次へと発売される おしゃれなお菓子もおいしくてよく買いますが、あの日Kちゃんのお家で焼かせてもらった 甘くて素朴なクッキーはいつまでも忘れられない特別なお菓子です。
毎日を心豊かに暮らしていたKちゃんのお母さんの思い出と一緒に、いまもわたしの心の中にしまってあります。

ふーか    






ホーム サイトマップ
カントリーカレンダー | カントリーショップ | カントリーブックス | カントリーエッセイ | カントリーリポート